ここ数年、お正月休みとゴールデンウィークの連休は、
バレエ
解剖学セミナーを受講しています。
豪州のバレエ学校で専属セラピスト兼講師、
そして世界各国のバレエ団やミュージカル、オペラ歌手などを
治療、リハビリされている佐藤愛さんが運営する
Dancers Life Support.com
の教師向けセミナーを受講しています。
バレエ講師向けの
解剖学を一通り学んだ後、
解剖学をレッスンに活かすためのマスタークラスで、
1年前は、
「骨盤」をテーマにしたクラスを受講し、
今年の1月は、
大腿四頭筋のことを学び、
今までのレッスンは何だったんだ・・・ガーンというくらい
解剖学的には意味のないレッスンを長年していたことが分かり、
衝撃を受け、どん底に突き落とされたのを思い出します。
これまで骨盤周辺のことを学んできましたが、
今回は、上半身の使い方について学びました。

<今回もどん底へ落ちるのか・・・?>
実は私、高校時代に「
肩が下がりすぎてる」と指摘され、
どうしたらいいのかさっぱりわからないまま、放置していました。
ダンサーにとって「なで肩」は、良いこととされていて、
首が長く見えるし、上半身の使い方にあまり苦労したことがなく、
怪我や困ったこともなかったので、
なで肩すぎることに対して、深く考えたことはありませんでした。
とはいっても、「肩が下がりすぎ」という言葉は、
ずっと心のどこかにひっかかっていて、
・肩を上げたまま踊るなんてできないんだけど・・・
・下半身デブの私にとって唯一の自慢が首だから治したくない
・治す方法なんてあるのかな?
と、なんとなく思っていました。
ダンサーをやめて15年以上経ち、
レッスンもしてないデブデブの背中を晒すなんて、
恥ずかしいことこの上ないのだけど、
あまりにも分かりやすい「なで肩」事例なので、
自分の背中の変化を記録しておきます。

<右上に愛さんが写ってる!>
肩が下がりすぎているのは、
長年のレッスンの中で、肩を意識的に下げて使うことを続けたために、
背中にある広背筋と、肩を上げる筋肉のバランスが悪くなっているのが原因でした。
肩甲骨がぴょこっと飛び出ている子を見かけますが、
あれは痩せているから、というだけの理由ではなくて、
肩甲骨が正常の位置にないから。
肩を下げようとすると、肩甲骨が飛び出ます。
下がってしまった肩を、本来の位置に戻すには、
いろいろなアプローチがあると思いますが、
愛さんに教えて頂いたのは、以下の2つだけ。
①広背筋をマッサージして緩める←ちょっと痛いくらい
②片方の肩を上げてキープ←肩を耳に近づける感じ
これだけで、私の背中は激変しました!
分かりやすいように、左肩だけ上の①②をやってみました。
時間にすると、1分もかからないくらい。

<左がやる前、右がやった後。どちらも肩に力を入れていない。>
スタートの時点で左右の高さが違うのは、
左肩だけ2日間トレーニングしてしまったから。
それでも、①②をちょっとやっただけで、
こんなに肩の位置が変わるなんて衝撃!!!!
左側は、肩甲骨が飛び出ていません。
こうして見ると、肩甲骨の正常な位置に納得します。
確かに、右は飛び出てるし、下がりすぎています。
いまさら気づいても遅いよ!って感じですね。
これが現役時代にできていたら、
もっと腕の可動域が広がったかもしれないし、
白鳥の腕の使い方が楽にできたかもしれない。
首周りの筋肉が硬くならずにもっと使えたかもしれない。
これを治したら、「なで肩」が消えるのか?
しばらく毎日トレーニングしてみます。
1ヶ月後に自分の背中や肩がどうなるか、楽しみです。
バレエ
解剖学をいつも学ばせて頂いている佐藤愛さんの本が発売されます!
今から予約すると、いろんな特典があるみたいですよ。
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