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新居彩子

Author:新居彩子
ココロとカラダを整えるバレエサロンを運営しています!姿勢、体幹、柔軟性、バランス感覚、コーディネーションなど身体の正しい使い方を通してココロとカラダを元気にします。誰でもバレエを日常に取り入れられるライフスタイルを日々考えています。

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  • 新国立劇場バレエ団の新制作「ホフマン物語」

新シーズンを迎えた新国立劇場バレエ団の新制作
「ホフマン物語」を観てきました。

この物語の主人公のホフマンと言えば、
なんとなく不思議で不気味な幻想物語の書く人
というのが私のイメージで、
バレエの題材としていろんな作品に盛り込まれているものの、
物語自体は、理解し難い不可解な部分も多い印象。
しかし、今回のバレエは、音楽がオッフェンバックってこともあって、
なんか楽しい感じになるのかしら~?と期待していた。

20151031hof1.jpg

ストーリーは、その名の通りホフマンが語る身の上話、といったところ。
20代の恋は、人形の美しさに目を奪われ、
30代の恋は、相思相愛の大切な人を失い、
40代の恋は、欲望に惑わされ、
それぞれ悪の陰謀によって騙され、
決して幸せになれないホフマンの人生。
そして、目の前の50代の恋も、悪に翻弄される。

ホフマンが中心にすべての物語が展開し、
人生を語りつくすという、
男性ダンサーにとっては難しい役どころ。
それぞれの物語で、
女性プリンシパルが代わる代わる出演するので、
観客にとっては全員見られるというオイシイ作品でもある。

20151031hof2.jpg
<小野絢子ちゃんはホフマン最愛のアントニア役>

まず、感動したのは、衣裳の美しさ。
生地、色、デザインすべてが計算しつくされているように、
日本人ダンサーにものすごくフィットしていて、
ダンサーの身体や動きをキラキラと輝かせていたように思う。

去年の新制作「眠れる森の美女」では、
とにかく衣裳がダンサーに合っていなかった。
手足の長いヨーロッパ人用のデザインをそのまま持ってきたのか、
チュチュの長さや袖の長さ、チュールのふわっとした仕上がりが中途半端で、
胸が張って太って見えたり、足が短く見えたり、
髪飾りや髪型も、老けて見えたりしていたのがとても残念だった。
今回は、本当に美しくて、衣裳を見ているだけでうっとりした。

20151031hof4.jpg
<プログラムより>

肝心のバレエはというと、
新制作ということもあり、物足りなさを感じたのが正直なところ。
これから再演するにつれて徐々に深みが増すだろうなと思う。
何がダメとか、どこが変とかっていうことではなく、
全体的に、振りをなぞっている感じがあって、
もちろん、皆さん完璧に踊られていてとってもキレイなんだけれども、
今一つ感動が伝わってこないというか、作品の本質が伝わらないというか、
ホフマンの光と影の部分がもっと際立ってくるといいんだけれど、
悪役のマイレンさんのキャラが立ちすぎていて、
ホフマン役よりも勝ってしまっている感じでした。

二回の別のホフマン役を観ましたが、
バレエの部分の振付もけっこう複雑で難しい。
見せ場なのに見せ場っぽくない振付なので、
拍手するタイミングも微妙にない。
ホフマン役は、初老の紳士から演技を求められるし、
踊りは複雑で細かくて、悪魔にもいじめられて、
とてもストレスフルな役どころでした。

その中で、やはり光っていたのは、
小野絢子ちゃんのアントニア役。
病弱だからこそ、命の大切さを知っていて、
生きられるってことの素晴らしさを、
光り輝く少女のように演じていました。
夢の場面で、キャラクター的な踊りがあり、
キャラクター大好きの絢子ちゃんらしく、
しっかり体を使って踊っていました。

雰囲気が似ている「ライモンダ」が観たくなり、
1月のニューイヤーバレエが楽しみになりました。

「ホフマン物語」をまた再演することがあったら、
どんな風にダンサーたちが掘り下げて演じるのか、
テクニックや演出を越えたところに何が見えるのか、
ぜひとも観たいと思います。

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