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新居彩子

Author:新居彩子
ココロとカラダを整えるバレエサロンを運営しています!姿勢、体幹、柔軟性、バランス感覚、コーディネーションなど身体の正しい使い方を通してココロとカラダを元気にします。誰でもバレエを日常に取り入れられるライフスタイルを日々考えています。

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  • オリンピックを題材にしたバレエ

新国立劇場バレエ団の『ファスター』と『カルミナ・ブラーナ』を観てきた。

carmina (1)

新国立劇場バレエ団の公演は、毎回必ず観ているけど、
古典バレエ大好きの私が、新作バレエ作品を観て、
もう一度観たい、と思うことはけっこう珍しい。
19日の初日に観て感動して、25日にもう一度観てきた。


今回、日本初演となった『ファスター』は、
2012年のロンドン五輪開催を祝して作られたビントレー芸術監督の作品。
私はスポーツ観戦が大好きで、
2004年のアテネ、2008年の北京ともオリンピックを観に行ったので、
どんな作品なのだろうとワクワクしてた。

carmina (2)
<プログラム写真より>

シンクロや体操の動きは、バレエに近い感じがして、なんとなく想像できたけど、
意外に面白かったのが、バスケットボールとフェンシング。
バレエの振付家が見ると、スポーツもこんな風に見えるのかな?
ジャンプやステップがバレエなのに、競技の特徴をよく押さえていて面白かった。

Throwersは、たぶん円盤投げをイメージしてるのだと思うんだけど、
Fightersとフェンシングと3つ合わせて、
近代オリンピックで歴史のある競技を題材にしているのではないだろうか。
ギリシャにあるオリンピックの像を連想させるポーズが多かった。

Fightersは、何の競技か、ちょっとわからなかったんだけど、
ケガをしても戦い続けるアスリート魂を表しているではないかと思った。
ダンサーにも共通している精神性に注目している、という解説もあった。
それとも、昔はこういう競技もあったのかな?

carmina (3)
<プログラム写真より>

バレエ団の特設ホームページによると、
 『Faster』は、五輪のモットー
 「Faster, Higher, Stronger(より速く、より高く、より強く)」に因んでおり、
 ダンサーが、そのスピード、力強さ、そしてスポーツマンシップを表現します。
と書いてある。

とにかくダンサーたちの運動能力の高さに驚かされる。
バレエシューズじゃなくて、スニーカーみたいな運動靴を履いてて、
全員のマラソンのシーンは、圧巻だった。
競歩のお兄さんが出てきて、笑いをとる場面もあった。
女性たちのお腹が割れているのが見えるし、男性陣の走る迫力もすごい。
これを陸上選手やマラソン選手が見たら、どう思うのかな?
きっと走り方が違う!とか言うんだろうな。

スポーツとバレエの融合を表現した作品として、
私は、とても面白いと思ったし、
スポーツとバレエの共通点を感じる私としては、
こういう作品を観ることができて、嬉しかった。

ただ、残念だったのは、スポーツ界の人に観てもらえてないこと。
ついこの間のソチ五輪の開会式で、素晴らしいバレエが披露されてたし、
2020年に東京五輪が決まったこともあったんだから、
スポーツ界への広報アプローチがあってもよかったのではないかと思う。
普段、スポーツ業界の人とバレエ業界の人が交流することはなく、
バレエ鑑賞に来る人は、ほとんどリピーターか関係者ばかり。
「オリンピックを題材にしたバレエ作品」というだけで、
少しは興味を持ってくれるスポーツ業界人もいたのではないか。

初日こそ満席だったけど、
他の日は、席がけっこう空いてたみたいなので、
ちょっともったいないなと思ったわけです。


『カルミナ・ブラーナ』は、2005年に新国立劇場で初演された
中世ドイツ世俗歌曲集の世界を壮大な合唱曲に乗せて作られたバレエ。
運命の女神に翻弄される3人の神学生が、
世俗の欲望に飲み込まれていく様を描いている。

この作品は、とにかく音楽が素晴らしい。
ソリスト歌手3名と60名の迫力ある合唱を聞いているだけでも感動する。
それに、運命の女神フォルトゥナがはまり役の湯川さん。
人間の欲望を赤裸々に魅せるバレエ作品なので、
これを芸術的かつセクシーに表現できるダンサーは貴重。
素晴らしい舞台でした。



新国立劇場のダンサーたちの個性を引きだし、
さまざまな役どころと新しい作品のチャンスを与えて、
表現力豊かに踊りこなすバレエダンサーを育てた、
ビントレー芸術監督とスタッフの皆さんは素晴らしいなと、
改めて思った公演でした。
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