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新居彩子

Author:新居彩子
ココロとカラダを整えるバレエサロンを運営しています!姿勢、体幹、柔軟性、バランス感覚、コーディネーションなど身体の正しい使い方を通してココロとカラダを元気にします。誰でもバレエを日常に取り入れられるライフスタイルを日々考えています。

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  • 欲張りバレエ鑑賞!近代バレエの名作3本立て「トリプル・ビル」

新国立劇場バレエ団の「トリプル・ビル」を観てきました。
20世紀につくられた素晴らしいバレエの名作3本立ての贅沢な舞台。
今回は、小野絢子さんと本島美和さんへのインタビュー記事を
プログラムに掲載して頂きました!



1本目は、
20世紀最大の振付家ジョージ・バランシンの「テーマとヴァリエーション」。
バランシンのバレエと言えば、「見る音楽」とも言われるほど、
音符一つひとつに振付がされていて、
ダンサーの足捌きが細かく要求されるものが多い。
出演者全員に高いレベルの技術が必要とされるので、
実力あるダンサーが何人もいるバレエ団でないと踊りこなせない。

20150322ba2.jpg
<小野絢子さんのインタビュー記事>

「テーマとヴァリエーション」は、
チャイコフスキーの美しく壮大な音楽にのせて、
ダンサーの美しさを思う存分楽しめる華やかなバレエ。
バレエ好きの人でも、初めての人でも、誰でも楽しめると思う。
ストーリーや動きの意味はないので、
純粋に音楽とダンサーのテクニックや美しさを観られる。

端から端まで男女ともに踊れるダンサーが揃えられる
新国立劇場バレエ団ならではの演目。
さすが!でした。

1978年のアメリカンバレエシアターの映像が落ちてたのでご紹介。
バリシニコフのバリエーションは、今でも感動します。



2本目は、
スペイン生まれの振付家ナチョ・ドゥアトの「ドゥエンデ」。
「ドゥエンデ」とは、スペインに伝わるいたずら好きの精霊のことで、
日本で言う座敷童みたいな感じかな。
なので、ダンサーの動きやポーズが、
空想上の生き物を表す面白いものが多い!

コンテンポラリーバレエは、
ちょっととっつきにくいイメージがあって、
日本人には理解できないんじゃないか、
意味がよくわからないんじゃないかって思ってた。

でも、本島さんにインタビューして、とても面白い作品だと分かった。
ダンサーの究極の身体の使い方や美しさを観るだけでも、
ドビュッシーの美しい音楽を聴いているだけでも、
衣裳と光の美しさを観ているだけでも、
ただ観客席で観て感じることを受け止めればいいと教えてもらって、
何も考えずに気楽に観て楽しむことができた。

ダンサーの息遣いも伝わってくるし、
身体のラインの美しさも計算されているみたいに引き立つし、
観たこともないようないろんな動きやポーズがあって、
本当に精霊が降りてきたような幻想的な作品でした。

20150322ba3.jpg
<本島美和さんには初めてインタビューしました>

3本目は、本邦初上演!
ロバート・ノースの「トロイ・ゲーム」。

男性だけで踊られるこのバレエは、本当に面白い!
ダンサーたちにとっては、体力的にも技術的にもかなりキツイだろうけど、
コメディ・バレエのような感じで、とっても楽しい。

最初、衣装がだっさーと思ってしまったのだけど、
体操競技を観ているような感じで、
男性の肉体美に惚れ惚れするし、
ジャンプ、回転、ステップ全部が男性の力強さを表現してて、
ダンサーってこんなこともできるんだーすごーい!
てな具合に、驚きと笑いが散りばめられていて楽しかった。


それにしても、席がガラガラなのが残念すぎる。
中劇場の土曜の昼間だというのに、空席多すぎ。
そもそも「トリプル・ビル」ってタイトルがひどい。
まったく作品の良さを伝えていない。
英語圏の人なら意味が分かるだろうけど、
一般の人が聞いたら、「トリプル・ビル」っていうバレエ作品かと思うよね。
新しいバレエを紹介する素晴らしい機会なんだから、
もっと一般の人たちにも分かりやすいネーミングで、
作品への愛がこもったタイトルにしてほしい!
滅多に日本で観られない贅沢な3本立てバレエを上演してるんだから、
もっとチケットを売る努力をして、税金や寄付金の無駄遣いをしないで頂きたい。
バレエ文化を振興するというミッションをしっかり全うして頂きたい。

私に言ってくれれば、いくらでもプロモーションイベントするのになぁ。
お金をかけなくても、広報や宣伝できることはあるのになぁ。
ほーんとすごーくもったいない。
前例のないこと、面倒なことはやらない的な雰囲気が漂っている…
チケットの売りやすい古典バレエばっかり上演する方向へ流れていく…
国立にしかできないビジョンを見据えてやってもらわないと、
日本のバレエ文化は、いつまでたっても「古典バレエ」から発展しないよ。
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